得意も苦手も決めるのは自分。何を得意と、苦手と決めてもいい。決めなくてもいい。
ーーー 得意を仕事に。 強みを生かして○○。
「得意や強みって誰がきめるん?」そう尋ねられてハッとした、自分だ。世の中にはそういったものを診断する方法はあるけど、出た結果を”自分の得意や強み”として認識するのは自分だ。
自分が「得意(強み)」って思えば、それが得意(強み)。
世の中に『得意(強み)ジャッジマン』とかいないので、自己申告制。実際に行動させて確認するにしても、どこからが得意なのか、何ができれば強みなのかの、基準はない。
ということは、「得意(強み)を仕事にする」ってのは、自分で得意(強み)と思えるものがない人にとっては地獄のキャッチコピーで、その言葉を受け止めるにはまず、自己肯定感をそだてあげることが必要になるなぁと気付いた。得意・強みはパワーワードで、薬にも毒にもなる刺激があるように思う。
ーーー 得意(強み)と思えない(自信がない)と、仕事の候補にあがるものが少ない
少ない中で選んで応募する→不調に終わる→より自己肯定感が下がる→さらに少なくなる→…
結果、相談に来た時点で「何をしたらいいかわかりません…」となり、得意に見放された人化している。見放すも何もセルフイメージ… でも、人から「✖」を付けられた傷の深さも人それぞれだ。
ーーー なぜ「✖」なのか
あなたが不採用だった理由は、不採用にした人にしか分からないし、その人から理由を聞く労力よりは、あなたを採用したいと思う会社に感謝を伝えるほうが良い時間の使い方になると思う。
「✖」=「あなた自身が✖」ではない。
例えば「今いるスタッフとの相性を考えて」という場合には、もはや私にとっては「知らんがな」の領域で不採用になっている。
自己分析迷子から卒業を目指すのは、こういったモヤモヤの頭の中身を一緒に整理していくということ。就活を代表とした選び・選ばれる機会では「自分がどうしたいのか」を知っているかどうかで結果が変わってくる。
自己分析できれば「いい仕事」に出会えるは嘘ではない。
自己分析することで、自分が何を「いい」と捉えているのかがわかるからこそ、「いい仕事」が何かに気付き、どうすればその仕事に就くことができるのかを考えることができる。考えたことを行動すればいい仕事に出合える確率は増す。
そこで採用になるかは別問題で、そのためには業界や会社研究など自己分析という土台の上に情報や知識、必要ならば経験も加えていくことで、採用される確率が増す。
ーーー 土台をつくるために自己分析をする
”自分の得意や強み”として認識するのは自分だ。
場合によっては、相手から得意や強みと見てもらえないこともあるだろう。そしてそのこと(相手からはそう見えないということ)を知ったとき、その言葉を受け入れるかどうかは自分次第だ。
相手から見てもらえないことを認めたくないのであれば、そのままでもいい。その場合、周囲の評価と自己評価に差が生まれてくる。初めは小さな差。その後の行動で差が大きくなることも、小さくなることもある。「違うんだ」と気付いていればこその「そのままでもいい」、気づいていない状態とは違う。
どんな行動をすればいいのか、は人によって違う。でもどれも自分を知ることにつながる。
知れば知るほど、私の知る私(内向きの私)と回りの知る私(外向きの私)が近くなるので生きやすくなっていく。そしてそういう人の傍は心地いい。嘘や違和感が少ないからだ。
ーーー すると、人として魅力的になる。
魅力的な人と一緒にいると心地いい。人によって心地よさの感じ方は異なっているとしても、心地よいと感じる相手を嫌いな人はいないだろう。
となると、一緒に働きたい人と感じる。こうして土台が出来上がる。